レイヤーパズル「おんなのこ」
Layer-Puzzle "Your Body "Girl
エピソード
エピソード1「ほねほねさん」(1歳児クラス 女児)
このパズルは、複雑な身体の仕組みを学べるよう、複層構造となっている。一見小さな月齢の子どもには難しいのではと感じるパズルだが、1歳児クラスのAちゃんは、部位を覚え、的確にパズルをはめることができている。Aちゃんは、このパズルが特にお気に入りで、「ほねほねさん」と呼び、あっという間にパズルを完成させることができる。この日も内臓や骨の場所をしっかり覚えており、パズルをはめ込み、短時間に集中して完成させていた。
エピソード2「1歳児クラスでも」(1歳児クラス 女児)
この日は、1歳児クラスの女児がパズルで遊んでいた。つい最近までパズル類はしなかったが急に興味を持つようになり、レイヤーパズルで遊びたがる様子が見られている。女児は、「あしがいっぱいあるね」とレイヤー状になっている幾つかの足のピースを保育者に差し出した。保育者は、「足のピースがたくさんあるからよく見てね。ホネホネの足もあるし、筋肉モリモリもあるね。よく見てはめてみてね」とわかりやすく説明する。それに対し、女児は、「がいこつ?」「足いっぱいあるね」といい、足の部位からパズルを完成させていった。
エピソード3言葉による伝え合いをする姿(1歳児クラス)
この日は、レイヤーパズルが得意なAちゃん(1歳児クラス)が、同じクラスの男児Mくんに、パズルのやり方を教える姿が見られた。Mくんは、自分の考えで頭の形を先に完成させようとしたが、AちゃんはレイヤーにすることをMくんにアドバイスしていた。
Aちゃん:「はだかんぼう、全部やってからだよ。それからおようふくやるのよ」
Mくん:「あ!そうか」「こう?」
などと言葉のやり取りをしながら二人で協力してパズルを完成させていた。このクラスでは、Kくんも含め、パズルが得意だという。完成したパズルを持ち、子どもたちは保育者に出来たことを報告し、保育者と共に達成感を共有する場面が見られた