てんとうむしの数あそび
Dotsy
エピソード
エピソード1「9はどれ?」(2歳児クラス 女児)
「『てんとうむしの数あそび』セット」では、2歳児クラスのUちゃんが保育者と共に遊んでいた。Uちゃんは、数がわかるようで保育者に「9はどれ?」と聞き、数の組み合わせの例が載ったカードから探す羽型を理解していた。「見つけた!」「合っている。ピンポーン」などとたくさん言葉を出しながら楽しんで遊んでいた。また、ドットがない羽型をはめて「虫さんのお目目がなくなっちゃったね」と表現する姿が見られた。Uちゃんの家庭は、教育熱心で自宅でも通信講座や教材を用いていることから、保育園においても数に親しみを持って遊ぶ姿が多く観察できた。保育者によると、Uちゃんは2歳児クラスの子どもにしては、数の概念への理解が進んでいるという。「『てんとうむしの数あそび』セット」を通して、さらに「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」が刺激され育まれている姿と言える。
エピソード2「引き算はないの?引き算で遊んでみたいんだよ」(5歳男児)
「『てんとうむしの数あそび』セット」は、5歳児の子どもにとっては、すぐに解ける簡単な遊びのようで、「これ、すぐできちゃうの。他の遊び方はないの?」と先生に聞いてくる場面が何度かあった。先生が「みんなで、『こんな遊び方あるよ』って、工夫して新しい遊びを考えてもいいんだよ」と伝えると、「足し算があるなら、なんで引き算はないの?引き算で遊んでみたいんだよ」との返答が返ってきた。「下に(黒い)数字のカードを置いて、ドットの羽型を一つだけその上に乗せて、数字の数からドットの数を引いてみる遊び方はどう?」と提案すると、「うん、そうだね。やってみる。片側だけ数字のカードだけでなく、引き算が出来るようになればもっといいな」と答えた。確かに、カードのバージョンを増やし、工夫すれば、数学的思考能力をさらに高めることのできるようなマテリアルになるのかもしれない。その後、5歳男児は、「羽を広げておけば、飛んでいるように見えるね。てんとうむしは、飛べるんだよ」と見立て遊びを考案し、遊びを深めていた。
エピソード3その子の個性や性格、発達の状況に応じて(3歳女児)
C園の3歳児クラスのKちゃんは、数が出てくる遊びを好んでする傾向があり、「てんとう虫の数遊び」をすぐにマスターしたという。
担任保育者は、「子どもの年齢というよりもその子の個性や性格、発達の状況に応じて、子ども自身が選ぶラーニングマテリアルが異なる」と話していた。
エピソード4お誕生日てんとう虫(検証園にて)
お友達と遊びながら数の感覚に親しめる玩具です。お友達に「ねえ、何月生まれ?」と聞きながら、てんとう虫の背中にお友達の誕生月を並べて、「お誕生日てんとう虫」を作る姿が見られました。